本作の主人公は、人間の生態を調査するために土星からやってきた宇宙人。彼は地球の家族、真田家の次男・日出男として親代わりの長男・夢二、しっかり者の長女・想乃、頼りない三男・詩文と暮らしていた。家族になりすまして23年が経ち、地球を離れる日が近づく日出男は、最後の3日間で人間としてやり残したことに奮闘する。
ロケは京都の貴船神社と老舗料理旅館・ふじやの全面協力を得て敢行。内容は“繰り返す2分間のループ”から抜け出せない人々の混乱が描かれるグランドホテル形式のタイムリープ映画で、ヨーロッパ企画が長年扱ってきた「時間」をテーマにしたコメディ群像劇に仕上がった。冬の貴船の情緒や、そこで生まれる小さな恋のエピソードといった要素もちりばめられる。